スワイショウのコツ
太極拳を行う前の準備運動として、『スワイショウ』があります。
漢字では甩手(せいしゅ)と書きますね。
腕振り運動などとも呼ばれていますが、誰でも簡単にできて効果絶大の気功です。
スワイショウのコツとしては、超テキトーが一番。
体をゆるめることが目的になりますので、効果があるからと言って頑張りすぎてはいけません。
気合をいれてブンブン腕を振るのは大間違い。体や頭の固い人ほどやりがちです。
フワッと腕を前にふり上げれば、あとは重力にまかせて後ろに腕がいく感じです。
誰かとするなら今日の天気などどうでもいい話をしながら、自宅でするならテレビを見ながら。
目安としては20分くらいです。
この時、指先から邪気がすっ飛んでいくようにイメージしながらすると、気分がリフレッシュする効果もあります。
これは立派な気功ですので、良くない気を出すことにより良い気が取り込まれ、体内の気のめぐりが良くなる仕組みですね。
くれぐれも出すのが先。入ってから出すのではありません。
こちらの動画は美しすぎの気合入りすぎですが、もっとだらけてテキトーさがほしいところ。
スワイショウがツラい時
この簡単な動きのスワイショウですらツラい時、師範は「更に2時間してください」と言われます!
以前にスワイショウを行っている時に「しんどい」という生徒さんがおられ、その時は違うことをしてもらったそうですが、その生徒さんはひと月後に亡くなられたそうです。
ツラい時ほどスワイショウを行う方が良いと聞いていたのにそのまま勧めることができす、非常に悔やまれているとのこと。
この腕振り運動により、体がほぐれ肩もゆるんできます。ガチガチになりがちな背中もほぐれてきます。
腕は肩からというよりも肩甲骨から動かすように意識するとより効果的です。
胃が良くない時に背中が痛くなったりと内蔵疾患があるときは背中にきますので、どうやらこれをほぐす効果があるようですね。
太極拳の教室では、たいてい10-20分ほどこのスワイショウを行います。
師範は皆さんの様子を見ながら、体がほぐれてきたなーと思えば早めに切り上げますが、やたら長いときはガクブルです!!
誰かに死亡フラグが立っているのではと噂されます笑