合気道で言うところの「折れない腕」
伸ばした両腕が棒のようになり、押しても引いても肘のところで折れなくなるやつです。
一見、相当腕の力が強いのかと思えますが、合気道の方にそんな筋骨隆々の方はあまり見受けられません。気を通さないと難しいとされますが、気功をしていないと「気を通す」というのは難しそうですね。
しかも何より怪しい感じがします!笑
イマジネーションで折れない腕に
気の感覚がない方でも、イマジネーションを駆使できれば、割りと近しい感じになります。
腕を消防ホースなどに見立てて手のひらなどから、勢いよく水が出るイメージです。
このとき、腕をまっすぐにしすぎないのがポイント。
ホースが水の重みでたわむような感じで肘の力を抜きます。
おりゃー
なぜ折れない腕にならないか
同じようにしてもならない「折れない腕」。。。
普段の腕の使い方でやってみると、どうしても腕に力が入ってしまい筋肉で支えることになります。一般的には「①肩から腕」という認識がありますので、無意識に上腕二頭筋(力こぶのところ)などが力みます。
ところが、達人的には「②肩甲骨から腕」となります。
大抵の方は肩甲骨や背中の意識すらないため、肩甲骨を動かすというのが非常に難しく感じます。肩甲骨からが腕という認識をもち、かつ肩甲骨で腕を動かすことができると達人になる第一歩です。
さらに肩甲骨が意識でき、このようないわゆるマッチョなポーズをキメると脇に空間ができます。脇を上に吸い込むようなイメージをするとさらに脇の空間が広がります。
「脇を締めて」などと良く言われますが、脇は空間を開けておかねばなりませぬ。
この「肩甲骨意識」+「脇空間」に腕の筋肉を使わず腕をのばし、肘の力を抜くと大体「折れない腕」になります。筋肉の密度で腕を支えず、骨の構造で支えましょう。
あとは腕に気を通せば完璧です笑
「折れない腕」ができれば、次は「折れない足」にチャレンジしてみてください。
腕が肩甲骨からであるのと同様、足は骨盤からになります。
その次は、「折れない体」ですね。
達人的には、さらに別の意識の使い方をしますが、それはまた別の機会に。
おまけ
「折れない腕」が理解できると、世の中のスゴイ人たちが、
「折れない腕」や「折れない体」を駆使しまくっていることが見えてきます。ご本人に自覚があるかは別として。
強さの秘訣が一見して筋肉や体幹に見えてしまいますが、古式ムエタイの達人「トニー・ジャー」さんなどは「折れない腕」「折れない足」「折れない体」ですね。